関節の痛みと腫れ
筋肉の痛みとこわばり
皮膚の発疹や変色
胸の痛みや息切れ
発熱
手足のしびれや感覚異常
口や目の乾燥
レイノー現象(手指や足趾の冷感、白または青色の変色)
主な対象疾患
急性疾患・・・突然発症し、短期間で症状が進行する病気
リウマチ熱
A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)感染後に発症する急性の炎症性疾患です。関節痛、心炎、皮膚発疹などを引き起こしますが、適切な治療により回復が期待できます。
急性多発性筋炎/皮膚筋炎
筋肉や皮膚に急性の炎症が発生し、急速に筋力低下や筋肉痛を引き起こします。ステロイドや免疫抑制薬を使用して治療します。
慢性疾患・・・長期間にわたって持続する病気
関節リウマチ
主に関節に炎症が生じる自己免疫疾患です。 関節の痛み、腫れ、こわばりが特徴で、進行すると関節の変形や機能障害が生じることがあります。
全身性エリテマトーデス
全身の複数の臓器や組織に炎症が起こる自己免疫疾患です。皮膚、関節、腎臓、心臓、肺などに影響を及ぼし、発疹、発熱、関節痛、内臓の障害などが見られます。
強皮症
皮膚や内臓の結合組織が硬化する自己免疫疾患です。皮膚の硬化、手指の腫れやこわばり、内臓の機能障害(特に肺や消化管)が特徴です。
シェーグレン症候群
主に外分泌腺(唾液腺や涙腺)が攻撃される自己免疫疾患です。口や目の乾燥が主な症状で、関節痛や疲労感も見られます。
診断と治療
リウマチ・膠原病の診断には、血液検査や画像診断(X線、MRI、超音波など)、病理検査などが用いられます。治療法は疾患の種類や重症度により異なりますが、下記の治療法を組み合わせて、患者様一人ひとりの症状や状況に合わせた最適な治療プランを提供します。
薬物療法
抗リウマチ薬
関節リウマチなどに使われる薬で、炎症を抑え、病気の進行を遅らせます。
生物学的製剤
免疫システムの特定の部分を標的にして、炎症や自己免疫反応を抑える薬です。
ステロイド薬
強力な抗炎症薬で、急性の症状を迅速に和らげるために使われます。
免疫抑制薬
免疫系の活動を抑えることで、自己免疫疾患の症状を緩和します。
リハビリテーション
理学療法
専門の理学療法士が指導する運動やストレッチで、関節や筋肉の機能を維持・改善します。
作業療法
日常生活の動作を改善するための訓練や、生活の質を向上させるためのアドバイスを行います。
生活習慣の改善アドバイス
栄養管理
バランスの取れた食事を心がけることが大切です。特定の栄養素が不足しないように注意します。
運動
適度な運動は関節や筋肉の健康を保ち、全体的な体調を改善します。
禁煙・節酒
喫煙や過度の飲酒は症状を悪化させる可能性があるため、これらを避けることが推奨されます。
運動
適度な運動は関節や筋肉の健康を保ち、全体的な体調を改善します。
手術
関節置換術
重度の関節破壊がある場合、人工関節に置換する手術を行うことがあります。
関節鏡視下手術
関節内の炎症組織や損傷部分を取り除く手術です。